赤、緑、黄色。そして白もあるんだよ
- グリーンコード
- 2020年1月17日
- 読了時間: 3分
小瀧なつき
胃がんは誰もがなりたくない病気ですよね。現に2017年調べではガンの中でも胃がんは男性で第2位、女性で第3位の罹患が予想されています。食べるのは人の務めだけれど、そこで何を口にするかはあなた次第。美味しいもので次から次へと送り出す世の中の方がイケない?いや、この食の誘惑に負けてばかりではいけません。今日の美味しさより、日々の健康な胃に感謝をする日が必ずや、やって来るのですから。

今回紹介する研究は日本で行われた1990年から10年間、男女4万人近くを観察し、胃がんとその食生活の相関性を調べたものです。
10年間の追跡調査の結果、そのうち404名、約1%が胃がんを発症していました。
どんな食事をしていた人が有利だったか調べたところ、何と言ってもカラダには野菜が良いと言うことが判明しました。
緑黄色野菜を週に1回以上摂取する人はそうでない人に比べ、リスクが36%低く、果物の場合は30%、そして白色野菜(淡色野菜)の場合はなんと52%もリスクを下げることができました。
調査は週1から2回、週3から4回、ほぼ毎日摂取する場合に分けて行われましたが、効果の大きさに違いは少なく、まず「野菜や果物を食べる」ことに意義が大アリなのだとわかります。
更にここで注目して頂きたいのが白色野菜。
「野菜」でイメージするのは濃い色、緑黄色野菜のトマトやブロッコリー、人参やほうれん草などの葉物かもしれません。でも忘れないで、白色野菜だってしっかり摂ってほしい野菜なのです。
太陽光を浴びない代わりに地中で生き抜くために辛味成分、刺激成分を独自に備え、緑黄色野菜とは別のアプローチで胃を優しく助けてくれているのです。
白色野菜…少し想像がつきにくいのでここで一例をご紹介
白菜、カリフラワー、大根、キャベツ、ニンニク、玉ねぎ、わさび、ミョウガ、レタス、じゃがいもなど
大根などの辛味成分は、殺菌作用に優れています
わさび、ニンニク、玉ねぎなどのつーんとする刺激成分は、殺菌作用に加えビタミンB1の働きを助けて疲労回復に役立ち、免疫力もアップさせてくれます。
キャベツに至っては、キャベジンというビタミンUが多く含まれ、傷ついた胃の粘膜の修復や保護に役立ちます。疲れた胃にはもってこいですね。
日本人の平均野菜摂取量は現在280gで目標の350gには及んでいません。
週一回と言わず、野菜全体の量を増やすことと合わせて、白色野菜:緑黄色野菜を2:1で摂れるといいですね。
野菜は面倒?大丈夫、メイン料理の付け合わせでも、野菜は取れちゃいます。Tボーンステーキにそっと寄り添う人参のグラッセ、インゲンやクレソンを忘れないで。肉まっしぐらにならずにこれらをいつもより多めに頂きましょう。焼肉にはサンチュ、キムチとナムルを。ソーセージにはキャベツの酢漬けを。料理人やママの作る逸品にはいつも食欲+カラダにも野菜シイ愛が詰まっている。
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