小瀧なつき
夜眠る前、「歯磨けよ」と親からもお茶の間のテレビからもよく言われていた子供の頃。大人になった今、その習慣はしっかり身についていますか?言われるがまま、ただ歯を磨いていたけれど、何のため?むし歯にならないだけのためだったのでしょうか。
今回紹介するのは、2017年に韓国で行われた19歳以上の18,300人以上を対象に歯磨きの習慣と歯周炎の相関性について調べた研究です。歯は「とりあえず磨けばいい」という訳ではないようです。
大事なのは、歯磨きのタイミングとその方法です。
一日の歯磨きの総回数、歯磨きを行う時間、どんなものを使用して行うか、が調べられました。
調査の結果、タイミングとして、昼食後に歯磨きをする人は、しない人に比べて、歯周病になるリスクが16%低く、また就寝前の歯磨きもリスクを19%下げられます。
就寝中は、唾液の分泌が減ることで唾液の持つ殺菌成分が減り、菌が繁殖しやすくなっていますし、昼食から就寝まで12時間近い長時間、口の中の衛生が放置されているのも菌が増えていそうですね。
効果的な歯磨きの方法は、フロスを使用した場合で、しない場合に比べてリスクが32%下がり、
電動歯ブラシを使用すると、23%下がることもわかりました。
歯磨きはなんとなくではなく、しっかり歯垢(脂質の沈殿物)を落とす意識が大切です。
また歯周炎は、歯の中に終わらず、全身の健康にも大きな影響を及ぼします。
歯垢が詰まることで、血流が悪くなり、動脈硬化、高血圧になったり、誤嚥性肺炎。血糖値が上がりやすく糖尿病とも深く関わっています。栄養の入る最初の入り口で、全身への悪代官は退治しておきましょう。
ババンバ バンバンバン。夜の寝る前の歯磨きは忘れずに。さることながら、ランチの後のメーク直しに、歯磨きをしながらの女子トークもしっかり意味があったみたい。愚痴もお口の菌もきれいサッパリ除去したら、午後からも健やか爽やかな笑顔でキメていきましょう。
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