
アルツハイマー病は認知症の代表的な病気です。
一度病気になると今のところ根本的な治療法はなく、自分のみならず、親しい周りの人たちにもとても負担がかかる病気です。
びょうきになってからの症状改善はとても難しくなります。誰もが周囲に迷惑をかけたくないと思うものです。
ひとつお知らせしたいことがあります。

一般の方にはあまり知られていないのですが、また、不都合な真実とも言えることなのですが、長年研究されていて多くの論文で証明されています。
それは、
アルツハイマー病になりやすい人となりにくい人がいることです。
とくにAPOEという遺伝子に変異があると、アルツハイマー病になる確率が高いのです。
日本人では20%くらいの方が2倍程度のリスクがあります。ごくまれに7倍程度なりやすい遺伝的なリスクを持った方もいます。
でも安心してください。
アルツハイマー病は日頃の生活習慣で予防することができます。病気になることを完全にふせぐことは難しいですが、発症リスクを20%から50%下げることができる活動が多く発表されています。これらを組み合わせればリスクが低い方と同じ程度、もしくはよりアルツハイマー病になるリスクを下げることが可能になります。
発症するのは70歳くらいの、すごく遠い将来のこと、と思っている方も多いと思いますが、やはり若いうちから生活習慣を変えておかないと、50歳や60歳から急に変えられるものではありません。
まずはあなたがアルツハイマー病になるリスクが高い方なのかどうかを検査してみるのも良いかもしれません。
そして、どのような対策を取れば良いのか一緒に考えていきましょう。